6年前に参加したビジョンクエストを思い出す
6年前に、ネイティブアメリカンの
ビジョンクエストに参加した。
ビジョンクエストは、
通過儀礼の一つだ。
自分の使命を知るため、もしくは、
人生の転機を迎えた時に行う儀式であり、
山に籠り、1人自然の中で時間を過ごす。
1週間ほどの時を過ごし、
自分の人生を見つめ直す作業を進めていく。
キーパーという、いわば導き手が、
時折、指示を出し助言を与えてくれ、
それらを元に、
自然の中に設置したテントのそばで、
都会時間とは違う自然時間の中で、
1人作業を進めていく。
ビジョンクエストで気づいたこと
期間中に出されたワークの一つに、
人生における生と死、
あるいは、始まりと終わりを探す、
といったものがあった。
他にもいくつかあった作業と一緒に進めていたけれど、
この作業がかなり時間がかかった。
うまく見つけられなかったのだ。
時を刻まれることのない自然の中で、
木の葉のすれあう音や、
鳥のさえずりを聞きながら、
過ぎていった時間は一体どれくらいだっただろう。
終わりと始まり
ふと、閃きが降りてきた。
ああ、この悩みは、次のステージの始まりだった。
ああ、この新たな出会いは、それまでの学びの終わりだった。
そう気づいたら、
ただ苦しいと思っていた悩みや葛藤の時は、
実はもう前のステージが終わっているというサインであり、
ああ、もう人生の終わりだ、と思えた出来事は、
実は次へと進む始まりであった。
始まりが始まりの顔をして、
あるいは、
終わりが終わりの顔をしてやってくる時は少ない。
望まないことや、苦しみや葛藤が始まりであり、
達成や充足と思えたことが終わりであることの、
なんと多いことか。
14期LPL養成講座が終わった、ここは始まり
アシスタントスタッフをさせていただいた、
14期LPL養成講座、最終講が終わった。
この終わりは始まり。
そして、きっと受講前や受講中に起きていた、
苦しかったことや望まなかったことが、
始まりだったと思えている人は、
私を含めて少なくないはず。
陰が極まった冬至の日に、
人生の新たなスタートを切った仲間たち。
私もその1人。
感謝と祝福の気持ちを胸いっぱいに感じて、
また会う日を楽しみにしながら、
私は私を生きようと思う。