水平線から昇る朝日。
なんて静かで、なんて力強いんだろう。
刻々と、位置と色合いが変わっていく。
太陽を見つめ、
しばらく目を閉じて感じる。
そして、目を開ける。
少し上へと昇っている。
太陽の色が、
赤色から少しずつオレンジ色に変わっていく。
しばらく目を閉じて感じる。
そして、目を開ける。
水平線が、
珊瑚色から朱鷺色に。
しばらく目を閉じて感じる。
そして、目を開ける。
太陽は黄金色へと変化していき、
水平線の朱鷺色が薄まっていく。
こんなにも微細に変化していく、
自然の織りなす景色。
個々の位置と関係性とで、
作り出される色合いと風景。
そういえば、こんな風に、
目を閉じて、そしてまた開ける、
瞑想をしたことがあったなぁ。
同じことは、日常の中でも起きている。
しばらくの間、
外へと向かう目を瞑り、
内側を感じて、
内側を見つめて、
内なる旅をし、
そして、目を開ける。
そうすると、
その目に映る世界は変化している。
実は刻々と変化している現実に
気づくことであり、
内側が変わると、
外側の世界が今までとは違って見える、
という体験でもある。