友人との会話と、カウンセラー・セラピストとの対話の違い

蕾

質問の背景にあるもの

カウンセリング・セラピーでの話の聞き方と、友人や家族との会話は何が違うのか?という質問をいただいた。

実際にカウンセリングを受けた経験がなかったり、

あるいは受けてみたものの楽になったり、現状が快方に向かったりといった経験がないと、

その意味や価値は感じられないし、話の聞き方が日常の会話とどう違うのかも感じられないだろう。

欧米では、カウンセリング・セラピーを受けることの敷居が低い。

一方で、日本では、カウンセリング・セラピーは病気の人が受けるもの、なんだか怖いもの、といった印象がある人も多いと思う。

こういった誤解が、冒頭の質問にもつながっているのだと思う。

けれど、実際は、病院にかかっていなくても、

生きることが苦しくしんどい、

人間関係で悩みがある、

自分のことで悩みがあるなど、

悩みの大小や深さに関わらず、カウンセリング・セラピーを受けることで随分と楽になることは多い。

友人に話を聞いてもらう場合

では、友人の話を聞いてもらうのとはどう違うのか。

友人に悩み相談をして、話を聞いてもらう時、

共感や慰めの言葉をもらったり、友人の意見をもらえたり、

その人が経験した事もしくは見聞きした事を元にしたアドバイスをもらう、

ということは少なからずあると思う。

話の種類によっては、話すことでスッキリしたり、物事が何らかの形で進むこともある。

けれど、そもそも友人に話すことに抵抗を感じる話題もあるし、

話しただけで終わって物事が進んでいかなかったり、

あるいは話したことで逆にモヤモヤしたり益々感情が出てきたりする、というケースもあるだろう。

多くの場合、友人との会話で得られるものは、

気持ちへの共感、

あるいは、

現実部分への客観的な意見や何らかの対策、

もしくは、

その両方になることが多いと思う。

気心の知れた友人だから、話せることも随分あると思う。

ただ、そこに、友人だからこその愛のこもった見解や、

お節介や余計なお世話の域にある提案も盛り込まれることもある。

あるいは、友人だからこその愛が、そっとしておくという見守りや遠慮につながることもある。

もちろん、それによって物事が進むこともあるので、悪いわけでは勿論ない。

むしろ、友人関係とはそういうものなのだと思う。

カウンセラー・セラピストに話を聞いてもらう場合

一方で、カウンセラー・セラピストは、どのような聞き方をしているかと言えば、

クライアントが話している話の奥に、何がその人を苦しめているのか心のパターンを感じながら聞いていく。

あるいは、様々な理論や統計、調査結果、再現性のある対策なども知識として持ちながら、

苦しみを生む原因や、人間関係・コミュニケーションにおいてのやり取りを見定めていく。

物がなければ影ささず、という諺があるけれど、

今起きている現象の具体的な部分にはそこまで囚われずに、

その根っこにあるものを探っていく。

そして、更には、クライアントが話す話の中で、語られていないことにそっと耳を傾けていく。

常々、人は植物に例えられると思うと、以前ブログ記事に書いた。

植物は言葉を持たないけれど、その土壌や太陽、水などに育まれながら、

種は芽吹き、葉を広げ、いつしか花を咲かせる。

種には、未来に咲く花の姿が内包されているのだ。

だから、クライアントの心の土壌を感じながら、

日が当たっていない場所や、これから咲こうとしている花の姿を感じていく。

目の前で話されている話の奥にあるものへと、耳を傾けていくのだ。

様々な理論を背景とした具体的な対策も、必要な場合には伝える。

あるいは、心の内側を一緒に旅しながら、

これから咲こうとしている花の姿を見に行こうとする時もある。

友人とする会話との違いは、

何がその人を苦しめているのか心のパターンや、誤解してしまったことや、認知の歪みを聞き取ること、

理論を背景とした具体的な対策を伝えられること、

そして、

心のずっと奥に耳を傾け、本人も知らなかったことを一緒に探求していくことなのだと思う。

会話を超え、対話を超え、探求の域へと入っていく。

奥へ、奥へと深く。

その奥深くで起こっている事に気づきが起きた時、

今目の前で起きている出来事が、頭で一生懸命考えたことを実行しなくても、

雪が溶けていくかのように解消していくことがある。

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この記事を書いた人

渡辺 絵梨(わたなべ えり)

カウンセラー/セラピスト/講師/ファシリテーター
カウンセリング・セラピー・コーチングなどを融合させ、人がいのちの喜びを生きることをサポートしています。
10代の頃から心に興味を持ち学ぶ。「自分のやりたいことが分からない」、「感情が分からない」、「人とのコミュニケーションがうまくできない」、自身も苦しんだこれらの悩みに光をもたらしてくれたのは、心の学びを通じて、自分の心を見つめることでした。
悩み苦しみは、転じていのちの喜びへと通じているのだと思います。そのプロセスの伴走をさせていただいています。
好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。また、自然をこよなく愛する。