映画「地球交響曲」については、以前少し書きました。
その時は第3番を見たのですが、今回は上映後の対談もあるということで、小さな映画館で第8番を見ました。
地球交響曲第8番について
第8番のテーマは、樹の精霊の声を聞く、というもの。
樹や森の声を聞きながら活動している方々のお話は、どれも胸を打つものでした。
静かに佇む樹、いつも優しく受け入れてくれる森。
当たり前のように思っているけれど、日々どれだけ私たちの暮らしが、樹に支えられているかを感じ、思いを馳せることができました。
気づいていることも、気づいていないことも含めて、本当に沢山支えられているのだと思います。
映画を見て感じたこと
- 本当に大切なもの・ことは、心の目で見ないと。見過ごしてしまうようなことの中にある。
- そして、失った時、あるいは何か異変が起こった時に、その存在に気づく。
- そして、これは他のことにも共通する。
そんなことを感じました。
沢山のメッセージを感じ取れる映画なので、他にも色んなことを感じたのですが、印象に残ってることを言葉にするならば、そんな感じになります。
そして、気仙沼の海が汚れてしまった時に、向かいの森を豊かにすることで、海をキレイにすることができた、畠山重篤さんに興味を持ったので、著書を読んでみようと思います。
龍村仁氏と中澤宗幸氏のトークショー
映画鑑賞後は、監督である龍村仁氏と、第8番に出演されているヴァイオリン製作者の中澤宗幸氏のトークショーでした。
お二人とも、とても気さくで優しく、沢山お話をしてくださいました。
龍村氏の枠にはまらないカッコよさもすごく素敵で、お会いしてみなければ分からないお人柄を感じることができて、とても嬉しかったです。
お二人のお話で印象に残っているのは、下記のようなことです。
- 「ガイアシンフォニーの出演者は、どうやって探しているの?」とよく聞かれるけれど、直感とご縁だよ。そして、ご縁をご縁と感じられるかが大事なんだよ。(龍村仁氏)
- 会場の方:「ヴァイオリンの修復は木と対話しながら進めていく映画の中でお話されていましたが、どうやって木と会話するのですか?」
中澤宗幸氏:「木との対話は実際にはできないですから、感じることが大切です。」
実践と経験があるからこその、深みと重みのある言葉でした。
それと同時に、やはり大事なことはとてもシンプルなのだ、とも思いました。
今回は、トークショーで実際にお会いできることが決め手となって、映画鑑賞を決めました。
実際に作られた方、出演された方から直接お話を聞くことは、贅沢であり、何にも代えがたい体験になることも改めて感じました。
参考ページ:地球交響曲第八番