第二次世界大戦下、
いつ召集され、
戦場で死ぬかもしれないという中、
10代後半だった水木しげる氏は、
死への不安から、哲学書を貪り読んだという。
そして、特にゲーテの生き方に共感し、
ゲーテの言葉を生きる指針とした。
そういえば、
私が詩に興味を持つきっかけとなったのも、
ゲーテの詩だった。
不思議なシンクロ。
『ゲゲゲのゲーテ』の中で紹介されていた、
ゲーテの言葉たち。
心に響くものがいくつもあった。
少しだけ紹介。
自分自身を知るのは、
楽しんでいるときか、
悩んでいるときだけだ
また、悩みと喜びを通してのみ、
自分が何を求め何を避けねばならぬかを教えられる
人は努力している間は迷うに極まったものである
否定的であることは、無に通ずる
人間が一人でいるというのは、よくないことだ
(中略)
ことに一人で仕事をするのはよくない。
むしろ何事かをなしとげようと思ったら、
他人の協力と刺戟(しげき)が必要だ