私の人生を変えた本・岡部明美さん著『私に帰る旅』

私の人生を変えた本:岡部明美さん著『私に帰る旅』

一生のうちで、間違いなく転機となる本に出会えることはそう多くない。

本は人との出会いであり、未来の自分との出会いだと思う。

この記事は、何度か書こうとしては、書きあぐねてそのままになっていたもの。

きっと、私にとって大切な出会いであり、なかなか言葉では言い表しにくいからだと思う。

あるいは、言葉によって固定化させることをしたくなかったのかもしれない。

けれど、今回敢えて書いてみたいと思う。

岡部明美さんの著書『私に帰る旅』について。

私の師匠:明美ちゃんについて

シンクタンクでマーケティングプロデューサーとして活躍し、社会的な成功もおさめていたが、

出産と同時に大病を患ったことから、人生と向き合い、人生からの問いへの答えを探す旅に出た岡部明美さん。

ご本人の望みもあるけれど、私は敬意を込めて明美ちゃんと呼ばせていただいている。

明美ちゃんが講師・ファシリテーター・セラピストを務め開催される、

ラビング・プレゼンス・リーダーシップ養成講座(通称・LPL養成講座)に、

2017年から2年間受講生として、その後2年間はアシスタントとして参加させていただいている。

人生の転換期に来ている人や、

組織・会社経営の転換期に来ている経営者の方々、

ビジネスの転換期に来ているフリーランス・個人事業主の方々、

教育・医療・組織のリーダーなど人の援助に関わる仕事の方々など、

多種多様の受講生が明美ちゃんの元に集う。

4年前に私はその受講生の一人だった。

それより遥か5年前、つまり9年ほど前に、明美ちゃんとの出会いにつながるとも知らなかったご縁があり、

その後、明美ちゃんのこのご著書を読んで、私はこの人に会わなければならない、と直感した。

同じくLPL養成講座で一緒に学んだ小倉宏さんが、「聴くだけカウンセリング」というタイトルで2021年よりvoicyにて音声配信をされている。

小倉宏さんは、研修講師・作家・心理カウンセラーとして大活躍されていて、その影響力は絶大。

私もとても尊敬している方のお一人。

voicyも、毎回とても学びになる。

このvoicyの2021年9月21日配信「変わりたいのに変われない人が変わる方法。2種類のエネルギー」と題して、

人が変わる時の話がされている。

それは、肉体的な死、経済的な死、社会的な死というどん底に落ち、底をつくと上に上がれる、人は変わることができる、という内容。

肉体的な死とは、死の宣告を受けるような大病を患うなど。

経済的な死とは、破産、倒産など。

社会的な死とは、投獄されるなど。

これ以外にも、離婚や愛する人との別れなどもあると思う。

明美ちゃんは、死に瀕する大病を患い、そこから大きく人生を転換させた体験をこの著書『私に帰る旅』の中で書いている。

脳腫瘍を患った明美ちゃんが、

入院した病院のベッドで天井を見つめながら、

あるいは退院してからも日々のふとした瞬間に、

再発の可能性に怯え、

不安と恐怖に襲われ眠れない夜をどれだけ過ごしたか想像できないほどだけれど、

その持ち前の明るさと、お茶目さとが随所に感じられて、

壮絶なストーリーから漂う緊迫した雰囲気や深刻さが、ふっと緩む。

人は花であり、音だな、とよく思う。

そう思うと、明美ちゃんは、ぶっとい茎を持つお茶目で生命力溢れるハスの花のような人だな、と思う。

泥水のような池から茎を伸ばし、華麗な花を咲かせるハスの花は、泥に汚れることがない。

身を切るような心とからだの壮絶な痛み、それらを全て養分へと変え、

傷ひとつないキレイな愛の花びらを開かせた明美ちゃんのその道程は、どれほどの衝撃と痛みを伴う真実との出会いの連続だっただろう、と思う。

その道程を一緒に歩めるこの本は、魂を震わすものだ。

本の中の心に残る文章たち

明美ちゃんは、相当の読書家だ。

そして、作家でもある明美ちゃんの言葉の数々は、心の奥深くに触れてくる。

読む時々で、心に触れる文章は変化すると思うけれど、私の心に触れた文章をここに引用したいと思う。

痛みというのは、心の準備ができているかどうかでそのくらいショック度が違う。

私たちの心は不意打ちにとても弱い。人の心はそんなにも傷つきやすいのに、痛みには予告がないのだ。

生きてゆく中で、人は幾度もこの突然の痛み、傷を経験しているから、自分を守るために鎧を着る。

二度とこんなに悲しい思いをしたくないから、二度とこんな痛みは感じたくないから。鎧を一枚一枚重ねるごとに、人は臆病になっていく。

でも、どんなに用心深くなっても、人は、人との関わりなしに生きていくことはできないのだから、突然の傷から人は永遠に逃れられないのだ。

無傷で生きていくことができないのなら、せめて上等な傷を負いたい。その傷が、自分を成長させ、人生をより深く生きていくために必要だったと後で思えるような傷・・・・。

何より私は、死を深く見失っていたのだと思う。

死を深く見失うということは、生を深く見失うことと同じだった。

私は、私の中を自然に流れていた、あるいは流れようとしていた、私自身の”いのちの川の流れ”を、どこかで感じられなくなっていたのだ。

昼と夜があって、一日といういのち。光と闇があってひとつの世界。

男と女が合わさってひとつのいのちが生まれるように、生と死もまた、共にあるいのちの両極であり、それがいのちの全体ということなのかもしれない。

ならば、喜びも悲しみも、絶望も希望も、同じ心の裏表だ。

喜びは常に悲しみを携え、絶望はたえず、希望を携えて”共にある”ということなのだ。

人と人が本当にいい関係、心地いい関係になるためには、

関係性という空には、何度かの雨、嵐、雹、霰が降り、隙間風が吹いたり、霜が降りたりする季節が必要なのかもしれない。

いろいろ降ったり、吹いたりした分だけ、この空は、高く広くなっていくような気がする。

受け入れられない感情があった。受け入れられない自分がいた。

そのことこそが、実は自分を、生きづらくしていたのだということに初めて気づいたのだ。

今の私に最も必要なことは、感情に、いいも悪いも付けず、あふれてくるもの、こみあげてくるものを止めないで、

ただ、感じ尽くす、味わい尽くしてみるということなのだと思った。

人の幸福感や、人生の充実感、自分が自分の人生の主人公としてイキイキと生きている感覚というのは、

「愛の力」と「意志の力」を共に育てていくことと、とても深い関係があるのだ。

私は、意志の力と愛の力、男性性と女性性のバランスが大きく崩れていたのだろう。

意志の力とは、”自分を生きる力””自分の人生を切り開いていく力”。

そして、愛の力とは、自分とは違う人間と”共に生きる力”、人と力を合わせて”喜びを分かち合う生き方”なのだろう。

自分の深い感情に触れていくというのは、自分の脆さ、弱さ、痛み、ウィークポイントに触れていく作業でもあるから、かなりつらい作業だ。

でも、その心の作業は、脆さや弱さの奥にある、やわらかなものや、繊細なもの、温かいもの、美しいものに触れていくプロセスでもあって、

私は、それに触れるたびにだんだん自分が好きになっていった。

私は、昔から、存在の深いレベルで人と出会いたいと思っていたのだけれど、

そのためには、まず私が自分自身に深く出会わなければならないのだということがだんだんわかってきた。

一般的にワークショップやセラピーやカウンセリングというのは、心の病気の治療とか、自分のダメなところを無くすとか、

問題解決の答えを見つける場、あるいは自分を変える方法などを学ぶ場のように見られているのではないだろうか。

しかし今の私が理解したのは、ワークショップやセラピーの最も大きな目的というのは、変えようとしなくても、ひとりでに変わっていくという「変化」を体験することなのだ。

そして、同時に、本来の自分を「思い出すこと」、自分と他者と世界との「つながり」を回復して、イキイキと自分のいのちが輝く道に自然に歩み出せるようになることなのではないかと思う。

まだまだ心に響く言葉、文章は沢山あるけれど、

全部抜き出して、掲載し始めたらキリが無いので、これくらいにしておこうと思う。

私の深い部分が共振・共鳴していた

この本に出会った当時の私は、悩んで苦しんで、いまの延長上ではない未来を探していた。

それほどまでに探しあぐねる自分が居たからこそ出会えた本だと思う。

パズルのピースがすべて違うように、この世の中で星の数ほどある本も、どれ一つとして同じものはない。

まだ見ぬ未来を探して彷徨う自分と、その未来へと繋いでくれる本との出会いもまた、地球に落とした針がこの手に当たるほどの奇跡だ。

そして、その数少ない本の一冊が、私にとっては、岡部明美さん著『私に帰る旅』だ。

沢山の本を読んでいると、本を読みながら、著者の言葉に、そしてその本に宿るエネルギーに、自分の中のどの部分が反応しているかを感じる。

本によっては頭を刺激しアイディアが沢山生まれたり、胸のあたりにジーンと響いてきたり、からだ全体に活力が湧いて動き出したくなったり、いろんなパターンがある。

本著を読んでいて、私の中で呼応した部分は、私という存在のずっとずっと奥の深部であった。

言葉にするなら、自分の奥深くの、魂の飢えであり、渇き。

その飢えと渇きが、私の手を動かし、目を動かし、心を動かし、ページを繰らせた。

本を読み進めていると、明美ちゃん自身の自分へ帰る旅を目撃させてもらっているような、その旅を共にさせてもらっているような気持ちになる。

本著を読みながら、私の深い部分が共感・共振していた。

明美ちゃんは、「存在の深いところで人と出会いたい」と本の中で書いているが、読み手である私は、明美ちゃんと存在の深いところで出会えた気がしていた。

こうした本は、自分自身のタイミングと状況によっては、読んでも表面的な理解にとどまるかもしれない。

でも、もし、自分の奥底にある魂の飢えと渇きを感じているのならば、そしてその飢えと渇きからもう目を背けられなくなったなら、きっと信じられないほど集中して読み進めてしまうと思う。

そして、その先に光り輝く希望を感じると思う。

こんなあなたへ

今の延長上には無い未来を望むあなたへ

今、人生のどん詰まりにいると感じるあなたへ

悩みや苦しみを抱えているあなたへ

病や人生に起きてくる問題に苦しんでいるあなたへ

猛烈に頑張って生きてきて心が壊れそうなあなたへ

人を援助する仕事をしているあなたへ

そして

もっと幸せと喜びを感じて生きたいあなたへ

きっとこの本は一助になると思います。

参考ページ:

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この記事を書いた人

わたなべ えり

カウンセラー/セラピスト/講師/ファシリテーター
カウンセリング・セラピー・コーチングなどを融合させ、人がいのちの喜びを生きることをサポートしています。
10代の頃から心に興味を持ち学ぶ。「自分のやりたいことが分からない」、「感情が分からない」、「人とのコミュニケーションがうまくできない」、自身も苦しんだこれらの悩みに光をもたらしてくれたのは、心の学びを通じて、自分の心を見つめることでした。
悩み苦しみは、転じていのちの喜びへと通じているのだと思います。そのプロセスの伴走をさせていただいています。
好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。また、自然をこよなく愛する。