人とのやり取りで傷つく時は、まず自分の心に深く触れてみる その自分への慈悲心が、相手と状況への眼差しを変えていく

人はそれぞれ懸命に生きている

人は、それぞれ一生懸命に生きている。

その人それぞれの価値観に基づいて、懸命に。

状態が良い時も、悪い時も、

その時々でベストを尽くして、良かれと思うことをしている。

けれど、時にお互いを傷つけ合う。

言い合い、諍い(いさかい)が生まれる。

ひどくなると、罵倒、罵り合い(ののしりあい)へと発展することすらある。

相手との溝が生まれることもある。

こんな時は、自分の心を見つめてみる

相手とのやり取りで不快に感じる。

怒りが湧いてくる。

思いやってもらえていないように感じる。

心地良くないやり取りになってしまう。

そういう時は、すーっと自分の心の奥を感じてみる。

自分の心の奥が感じられると、

相手の心の奥を見つめることができる。

なぜ、その言葉を発したのか、

なぜ、その言い方になったのか、

なぜ、その態度を取っているのか。

どんな人にも、その人をつくってきた環境があり、過去があり、出来事がある。

それら全てが折り重なって、いま目の前にいるその人になっている。

もし、その人と同じ人生を送ったとしたら、

自分も同じようになっているのかもしれない。

傷つき痛む時、2つの場合がある

相手が発したもので、傷つき痛む時、2つの場合がある。

1つは、自分の感じ方が原因の場合。

自分の心が血を流していることもある。

そして、もう1つは、相手が心の奥深くに痛みを抱えている場合。

自分を深く深く感じ見つめていった時に、

そのどちらに当てはまるのかが感じられる。

あるいは、両方同時に起きていることに気づくこともある。

深いところで、そのことが分かった時、

目の前で起きていることに理解が起こる。

どちらも悪くなく、懸命なのだということに。

ただ、すれ違っているだけなのだということに。

深くお互いの心の奥まで感じる余裕がないだけなのだということに。

この理解は、ただただ切なく悲しい気持ちを呼び起こす。

その気持ちこそが慈悲の心なのだろう。

無理に優しくなろうとか、相手を思いやろうとするのでなく、

まずは自分の気持ちに深く深く触れていく。

その自分への慈悲心ともいえるものが、

相手への、状況への、眼差しを、自然と変化させていく。

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この記事を書いた人

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わたなべ えり

カウンセラー/セラピスト/講師/ファシリテーター
カウンセリング・セラピー・コーチングなどを融合させ、人がいのちの喜びを生きることをサポートしています。
10代の頃から心に興味を持ち学ぶ。「自分のやりたいことが分からない」、「感情が分からない」、「人とのコミュニケーションがうまくできない」、自身も苦しんだこれらの悩みに光をもたらしてくれたのは、心の学びを通じて、自分の心を見つめることでした。
悩み苦しみは、転じていのちの喜びへと通じているのだと思います。そのプロセスの伴走をさせていただいています。
好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。また、自然をこよなく愛する。