心を見つめていくことは、水の中のコイン拾いのよう

心は見つめていくほどに、触れていくほどに敏感になっていく。

そこから湧き出る感情や感覚を辿っていくことは、水の中のコイン拾いのよう。

ゆらゆらと揺れる水面からは、コインの存在がよく分からない。

目を凝らして見てみても、その姿がくっきりとは見えない。

ざぶんと水の中に潜り、コインへ近づく。

コインに見えたものが、ゴツゴツしたものだったり、イガイガとげとげしたものだったりする。

時には怖く、恐ろしいものにも思える。

けれど、思い切って、えいって手を伸ばして、その手に掴む。

ゆっくりと浮上し、水の中から出てくる。

そして、ゆっくりと握った手を開いたとき、その手にしていたコインがいつの間にか裏返っていて、実はきらきらと光る大切なものであることに気づく。

心の中に沈んでいるものは、必要があって、沈めてきたもの。

イガイガ、とげとげ、苦しいもの、怖いもの・・・。

けれど、それと一緒に、その時感じた大切なことも同じ場所に置いてきてしまっている。
どっちかだけ、なんて器用なことは心はできないみたい。

コインの裏表のように、セットになってる。

拾ったものの裏側は、拾ったものしか、拾った人しか分からない。

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花芽 英莉(かが えり)

花芽 英莉(かが えり)

10代の頃より、心のことに興味を持ち学ぶ。様々な心理療法、セラピー、カウンセリングなどを学び、実践。人の内側の豊かさや、本来のその人らしさに触れることに、いつも感動し、心の探求を続けている。現在は教育関連の仕事に従事。日々、沢山の人との対話から、本当に一人として同じ人はいない豊かさを心から楽しむ。自然の中にいるととても心が落ち着き、元気をもらう。人との出会いから新しい世界を知ることが大好き。その他好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。