それまでとは、内側が変わってしまったと感じる時がある。
人の心って不思議だ。
眼に映る光景も変わってはいないのに、こちらが変わっているから、違って映る。
内側が変化するに至るきっかけは、些細な場合もある。
ただ、きっかけとなったものは全て引き金に過ぎず、心や魂が次なる行き場所を探している時なのだと思う。
そのサインのように感じる。
言葉にできない苦しさがある。
モヤモヤとしていて、具体的な問題があるわけではない。
もちろん日常にさまざまな問題はあるけれど、それらが取るに足らない小さな問題に思える。
それほど、内側で起きている何かが、自分にとって大きなものだということが分かる。
大きな地殻変動が起ころうとしている予感もするし、起こって欲しいとも思っている。
つまり、行き詰まっているのだ。
今の状態のままでいることに行き詰まっている。
具体的な策も見えず、動く方向も見えず、けれど、このままでいることは違うということだけが分かっている。
未来からの誘いは来ているはずなのに、その誘いの手が見えない。
苦しいけれど、あまりに曖昧すぎて、人に話すことすらも何かが違う。
私は今、その最中(さなか)にいる。
そして、人にはそういう時が人生の中で訪れることがあるのだと思う。