聞いてもらい受け止めてもらうこと、それは自分自身という家に帰ってくること

駒ヶ根の白い花

誰かに話を聞いてもらうだけで、受け止めてもらうだけで、

救われたり、癒されたり、自分が自分でいいんだと思えることがある。

その相手は友人であったり、カウンセラー・セラピストであったり、

はたまた相手が人ではないこともあると思う。

私自身の体験として、すぐに思い出されるのは、

自分自身がクライアントとして受けたカウンセリングの時間だった。

けれど、他にもないだろうかとしばらく考えていたら、

ふと思い出したのは、よく山に登っていた頃のことだった。

思い返したら、私は山や自然に沢山受け止めてもらっていた。

立ち止まって悩んで、一人で苦しんでいた頃、

毎週のように山に行っていた。

自然の中へ入って行った。

山頂から見渡す向かいの山

山は、いつも私を受け入れてくれた。

自然は、どんな私も受け止めてくれた。

悩んでぐるぐるしている私。

ちっぽけな私。

ダメな私。

落ち込んでる私。

うまくいかず、自分を責めている私。

生きている意味が分からない私。

そんな私なのに、人を応援し、成長をサポートしていることに自己嫌悪を感じる私。

自然の中に入ると、どんな私も許されている気がした。

木から差す陽の光

みんなみんな、この世に生きるいのち。

良いも悪いも、上も下もなく、みんな等しく一つのいのち。

草木も、動物も、人間も同じ。

たとえ落ち込んでいても、

たとえ自分を責めていても、

いのちの等しさが、変わることは何一つない。

駒ヶ根の白い花

自然、そして大地に抱かれて、私は大きなものに守られているような気がした。

たとえて言うなら、まるで宇宙の子宮に抱かれているような感覚。

頬を撫でる風が、母なる宇宙の温もりに感じられた。

一つのいのちとして存在することを、100%肯定されているような感覚。

どこか懐かしいところに帰って来たような感覚。

私はいつも大自然から、「おかえり」と言われているような気がしていた。

人に話を聞いてもらって受け止めてもらったり、

あるいは、自然や動物から、ただ受け止めてもらって癒されたりすることで、

心からのやすらぎを感じること。

それは、自分が自分という家に帰って来たような、そんな経験なのかもしれない。

このことを思い出していたら、改めて、セッションや講座の時間を、そんな時間にしたいと思った。

いつでも自分という家に帰ってこられたら、自分も含め人は、安心してどんなことにも向かっていける。

自分の内側深くがいつも安心感と幸福感で満たされるから。

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この記事を書いた人

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わたなべ えり

カウンセラー/セラピスト/講師/ファシリテーター
カウンセリング・セラピー・コーチングなどを融合させ、人がいのちの喜びを生きることをサポートしています。
10代の頃から心に興味を持ち学ぶ。「自分のやりたいことが分からない」、「感情が分からない」、「人とのコミュニケーションがうまくできない」、自身も苦しんだこれらの悩みに光をもたらしてくれたのは、心の学びを通じて、自分の心を見つめることでした。
悩み苦しみは、転じていのちの喜びへと通じているのだと思います。そのプロセスの伴走をさせていただいています。
好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。また、自然をこよなく愛する。