山を歩いていて感じた自分の変化
先日、里山へのんびり山歩きに行きました。
すると、少し自分の思考が変わっていることに気づきました。
映画「地球交響曲第八番」や星野道夫氏の書籍を読んだ影響が大きいと思います。
長い長い時間軸の中で息吹をしている樹木たち。
そして、その樹々が育つ土、山。
そんな山の風景を見ながら、樹々に囲まれ、大地を踏みしめて歩いていると、いつしか長い時間軸にふと思いを馳せている自分がいました。
私たち人間の一生の短さに比べたら、樹は遥かに長く生きています。
気が遠くなる長さです。
変化した感覚のままで、自分の日常を見てみる
その長い時間軸を感じた状態のまま、少しずつ意識が自分自身の日々感じていることへと移っていきました。
すると、自分の悩んでいることや、日々少し嫌だなと思うことを、自然と長い時間軸の中で捉えることができたのです。
いつもは見えない、その事柄が持つ違う意味が見えてきたり、すごく小さなことのように思えました。
言葉にしてしまうと、よく言われていることですし、新しいことではないのかもしれません。
けれど、ただリフレッシュして心に余裕ができたからとか、ストレスが解消できて気持ちが新たになったからとか、そういうことではなく、これまでと違う新しい感覚でした。
映画「地球交響曲」の中に登場する人物や、星野道夫氏など、自然と深く関わっている方々は、こんな感覚の中にいるのかな、とも思いました。
山や森が教えてくれている大切なこと
都会で暮らす日常の中にいると、ともすると近視眼的になってしまい、物事の本質が見えなくなってしまいがちです。
特に変化の速い今の時代は、よりそういう状態になりやすいのかもしれません。
近頃、自然の中に行くことや、森の中に入ることが、脳に良い影響を与えているといった情報も目にすることがあります。
色んな良い面があるのだと思うのですが、この「長い時間軸で考える」ことも山や森が教えてくれる大切なことだと思いました。
山や森は、シンプルに「生きる」ことをしていて、存在そのものが自然な命の営みを思い出させてくれるように思います。
本来人間もシンプルに「生きる」存在なのだということ、そして長い時間軸で考えることで本質を感じ取ることができることを教えてくれたように思います。