セッションという一人一人への関わりが必要な理由
悩みや、生きづらさから、沢山の本を読み、様々な講座で学ぶ。
知識は時に、今の自分の状況を知る助けとなる。
自分の身に起きていることの原因を知ることができたり、
少しずつ整理して理解することを助けてくれる。
誰かとの関係がうまくいかない時、相手への理解も助けてくれるような気がする。
けれど、どんなに理解できても、整理できても、
心に何かがくすぶっている。
心と身体が、収めきれない感情と思いがあることを知らせてくる。
スッキリ前に進めない、心の底から解放された状態で相手に接することができない。
頭での理解だけでは、人は本当の意味では前に進めなかったり、コミュニケーションや人間関係に変化が生まれないのかもしれません。
私たちの心は、繊細で、宇宙のように広くて、単純に見えて複雑で、
分かったと思えば分からない、見えているようで見えないところが沢山あります。
そして、ひとりひとり違います。
だから、本や講座などの画一的な学びではなく、一人一人その人の今にとっての適切な関わりが必要なのだと思います。
先日、2時間の個人セッションを受けていただいた方から感想をいただきましたので、許可を得て掲載させていただきます。
セッションご感想:頭と鎧が軽くなりました
セッションを受ける前はどんな状態でしたか?
脱げそうで脱げない鎧を着ているような状態
セッションを受けた後は、どのように変わりましたか?
頭と鎧が軽くなりました
今回のセッションでどんな気づきがありましたか?
ほんとうにたくさんの気づきがありました。
- わたしの願いは「話を聴いてほしい」「大切にしてほしい」「甘えたい」なんだと思えたこと(いままでも自分で分析はしてきたのですが「甘えたい」は出てきていませんでした)
- 母親に母性を期待していたこと、とっくに諦めたつもりだったのですがやっぱり期待していることにびっくりしました
- 「母に見ているもの」=「自分に見ているもの」ということ、この気づきは辛かったけどとても大切な気づきでした
- わたしは「居場所」や「ポジション」を求めていたこと、だから仕事も学びも彷徨ってきたのかもしれません
- 「居場所」や「ポジション」を得るには「がんばらないといけない」「役に立たないといけない」と思い込んでいたこと
- 「役に立たないといけない」という思い込みは「そのままの自分に価値がない」という自信のなさから
- 「そのままの自分に価値がない」という思い込みは「大切にされた経験」や「甘えた経験」が(少)ない(と本人が思っている)から
- 「大切にされない」「甘え下手」は「かわいくない」(と本人が思っている)から
このように整理しました。
自信のなさ、特にビジュアル面(美人じゃないこと)と性格面(かわいげがないこと)が、わたしの生きづらさの根本なんだと気づきました。
なのに親や周りのせいにして生きてきた…そんな気づきに至りました。
これも思い込みかもしれないので、またセッションをお願いしたいです。
どんな方に、渡辺絵梨のセッションをお勧めしたいですか?
自立した大人の女性(悩みながらもがんばっている人)
以上がご感想でした。
悩み・苦しみが起こってくるということ
自分のクライアント体験や、クライアントさんのセッションをしていて最近思うことがあります。
悩みや苦しみが起こってくるって一体何なのだろうと。
一見、悩みなんて無いように見える人もいます。
けれど、そういう人々は、人知れず深い悩み・苦しみを抱えていることもありますし、
あるいは、健全に対処できる術を持っている場合もあります。
そういう意味では、悩みや苦しみを持っていない人なんて居ないのかもしれません。
ただ、人生に度々起こってきて、自分ではどうしようも無い時があります。
そういう人々が、セッションを通して、人生を大きく変えていく様子を目にすると、
まるで、幼虫から蛹(さなぎ)へ、そして蝶へと成長し、変容を遂げていくように見えるのです。
蝶は、幼虫の時からいずれ蝶になることが設定されていて、決まっています。
だからこそ、蛹(さなぎ)の状態を通過地点として通ることになっていることも決まっています。
蛹(さなぎ)の状態が、悩み・苦しみの状態だとするならば、
未来の姿である蝶の種子を最初から持っているからこそ通る道なのではないか、と思えるのです。
だから、蝶へと姿を変えるプロセスが始まった、というサインなのではないかと思うのです。