子どもの自分を抱きしめる:セラピー、カウンセリングの場で

私たちの思考、感情、行動や、世界をどう見てどう関わるか、こういったある種の思い込みとも言えるものは、沢山の経験や情報、記憶によって形作られている。

時を経るごとに、あるいは様々な経験をしていく中で、ふとその小さな思い込みに気づいて、ぱっと手放せる時もある。

自分の中に入ってくる情報が変わったり、新しい経験をすることで、世界の見え方が少しずつ変化していくからだ。

職場や色んな人間関係の中で、そんな経験をしている人も多いと思う。

毎日、太陽の昇る角度と沈む角度が少しずつ変わるように、自分自身が日々ほんの少しずつ変化していると感じる。

けれど、その中でなかなか変えられない思い込みや、行動パターンもある。

少し頑固で、強固なパターン。

何かに似ているとしたら、食べ物の好みのようなものかな、とも思う。

味の好みは、幼い時から食べてきたもので、長い時間をかけて形作られている。

心の中の、少し頑固なパターンもそんな感じだ。

幼少期の体験、あるいはもっとそれより前からの記憶が、心と身体に残っていて、他のことをしてみても、そこに戻ってくる。

体験から起きた感情や考えを、そのあと似たようなことが起きた時に繰り返し、あるいは、長い時間をかけて反芻することで、染み込んでいったもの。

これは、なかなかどうして一筋縄ではいかない。

だから、そんな古い記憶の中の、子どもの自分に会い、寄り添い、時に抱きしめる。

そんな体験を重ねていく中で、少しずつ変化していく。

そうした目に見えない、深いところでの変化が、少しずつ自分の現実世界を押し広げていく。

少しずつ、少しずつ。

土の状態が変わると、土の表面に出ている花や草木の状態が変わるように。

そんな体験を重ねています。

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この記事を書いた人

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わたなべ えり

カウンセラー/セラピスト/講師/ファシリテーター
カウンセリング・セラピー・コーチングなどを融合させ、人がいのちの喜びを生きることをサポートしています。
10代の頃から心に興味を持ち学ぶ。「自分のやりたいことが分からない」、「感情が分からない」、「人とのコミュニケーションがうまくできない」、自身も苦しんだこれらの悩みに光をもたらしてくれたのは、心の学びを通じて、自分の心を見つめることでした。
悩み苦しみは、転じていのちの喜びへと通じているのだと思います。そのプロセスの伴走をさせていただいています。
好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。また、自然をこよなく愛する。