自分が癒されてくると、何かに癒しを求めなくなる

山登りに、ほぼ週1回のペースで行っていた頃、都会には自然なんてない、って思っていました。

自然に囲まれたくて、森の中に入りたくて、休みの日になると都会から逃げるように山に行っていました。

確かに、山に入ると、緑の匂いが濃いです。

鳥の鳴き声もよく聞こえるし、空気も澄んでいます。

山の中で出会う人は、とてもリラックスして自然な表情をしています。

私自身も、何もまとわない、自然な私でいられました。

確かにそう思うし、山や森は大好きです。

ただ、気づいてみると、都会の中にもたくさん緑があります。

ちょっと空を見上げてみたり、横を向いてみたり、下を見てみたり。

本当は、たくさんの動植物が息づいています。

振り返ってみると、山の中にいるリラックスした自然な自分と、都会にいる時の少し緊張して息苦しさを感じる自分と、2人の自分がいたように思います。

いつでも山の中にいる自分のように在りたいのに、それができなくて、もがいていたような気も少しするのです。

どちらも自分。

でも、どちらかの自分でしかいられないことが多かった。

それが、最近少しずつ変わってきました。

山や自然の中へと一生懸命足を運ばなくても、 自分の過ごす日常の中に息づく自然に意識が向くようになってきました。

それと同時に、心が落ち着いている状態が増えてきた気がします。

以前は自然に癒しを求めていたけれど、いまはカウンセリングやセラピーを通じて、あるいは、自分で自分を癒せるようになっているのかな、なんて思いました。

もちろん、自然は好きだから、これからも山や公園、川などに足を運ぶと思います。

けれど、自然の中へと足を運ぶとき、揺りかごのように思える大地から愛を求めるだけでなく、もっと長い付き合いの同い年の友人と一緒にいるように自然のことも思いやったりしていけそうな、そんな気がしているのです。

もちろん、これまでも自然には配慮はしていましたが、もっと心の状態としての変化、という感じです。

うまく言えないけれど、内面の成長が起きている。そんな気がしています。

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この記事を書いた人

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わたなべ えり

カウンセラー/セラピスト/講師/ファシリテーター
カウンセリング・セラピー・コーチングなどを融合させ、人がいのちの喜びを生きることをサポートしています。
10代の頃から心に興味を持ち学ぶ。「自分のやりたいことが分からない」、「感情が分からない」、「人とのコミュニケーションがうまくできない」、自身も苦しんだこれらの悩みに光をもたらしてくれたのは、心の学びを通じて、自分の心を見つめることでした。
悩み苦しみは、転じていのちの喜びへと通じているのだと思います。そのプロセスの伴走をさせていただいています。
好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。また、自然をこよなく愛する。