心が凪いでいる
とても静か
何が起ころうと、起こらなかろうと
ただ、静か
凪の心地よさを味わっている
そうすると、ふと、何か一つ終わったような感覚もある
人生の四季が、次の季節へと移る予感
若い頃を想起させる「青春」という言葉がある
「若い時代、人生の春と捉えられる時期」という意味だそうだ
この一般的な人生の春とは違って
人それぞれ人生の中で、四季は巡っている
何をしてもうまくいかない、何もする気が起きない、動けない、心身ともに疲れ切っている
そんな時は、立ち止まり根を生やす冬の時期
地表は枯れた木だらけの冬
でも、地中では、種がひっそりと栄養を蓄えている
春になり、十分栄養を蓄えた種は、芽を出し地表へと姿を現し、ぐんぐんと伸びてゆく
優しい日の光の中で、時に芽吹き、時に花を咲かせ、美しいその姿をあらわにする
夏になり、花は落ち、葉っぱからいっぱい日の光を取り込み、しっかりと栄養分を取り込む
秋に向けて、実を実らせるために、いっぱいいっぱい熱く強い日の光を浴びる
秋になると、その結実となる実をつける
ふっくらとした実は、周囲にも幸をもたらす
ここ数年間で、冬の時期を過ごしたように思う
春も少し含んでいたかもしれない
ここから、春そして夏へと移り変わっていくのだと思う
今は、その端境期
何かが終わり、何かが始まる間に訪れる一瞬の空白期
この期間に訪れた心の凪を感じている