なぜ「風が生まれるトークセッション」を開催しているのか

西表島・宇那利崎(うなりざき)公園の夕陽

幼い頃から
虚無を感じていた。

小学生の私は、
学校にある
図書館の屋根に登り、

その平らな屋根の上で
膝を抱えて夕陽を見つめながら、
胸の中にある虚無感を
からだいっぱいに感じていた。

虚しくて仕方なかった。
生きていることも、
今ここにいることも。

何のために
生きているんだろう。

私はなぜ
生まれてきたんだろう。

周りの大人たちは
薄っぺらい笑顔で
快楽を生きているように見えた。

周りの大人も学校の先生も
私が感じていることへの理解はなく
何一つ大切なことは教えてくれない。

そう思っていた。

1+1は2だとか、
漢字の正しい書き順とか、
文章の中の指示語が何を指しているかとか。

そんなことではなく、

私はなぜ虚無を感じていて、
この虚無はどこから来ているのか。

この世界に生まれた意味と
ここに今自分が生きている意味。

きっと、幼い私は、
そういうことの方が
知りたかったんだと思う。

数年前に
仕事で知り合った
幸福学を教えている
年配の女性が言っていた。

学校は大切なことは教えない。

幼い頃の私は、
そのことを感じていたんだと思う。

風が生まれるトークセッションを
12月、1月と2回終えた。

3回目を前にして、

私はなぜ、
このトークセッションを
開催しているんだろう、と
自分の中から問いが上がってきた。

私のライフコンセプト、
「風が生まれる世界を生きる」は、
ベースに私が感じていた虚無感がある。

虚無を感じていた私だからこそ、
風が生まれる瞬間を感じられる。

風はメタファーで、
喜びや希望、期待感、
あらゆる種類の感情や感覚、
いのちの微細な動きを表す。

凪いだ湖面に
木の葉が触れただけで
波紋が広がるように

虚無が広がっていた
私の静かな心の湖面は、

風が生まれる瞬間を捉える。

僅かな心の動き、
小さな喜び、
微かな希望。

それは、幼い私が
切に望んでいたものだとも思う。

その心の動きが、
生きる源となり
人生を形作っていくことを、
私は知りたかったんだと思う。

風が生まれるトークセッションは、
生きる上で大切なことを
感じられる時間。

心が動く時間。

それは、
人生が、いのちが、
動き出すきっかけとなる。

幼き私の心の中にあった虚無は
喜びを感じるためだった。

このいのちを生きるために
大切なことが何なのかを
感じ取るために必要だった。

私自身が、
風が生まれる瞬間を求めて
開催しているトークセッション。

1回目も、2回目も、
何人かの方が涙していた。

涙は、
心の震え、いのちの震えを
表すのだと思う。

涙はなくとも、
あたたかいものを感じたり、
心に残る何かがあったり、
胸に刺さるものがある場合もある。

それらは全て、
今ここに生きていることを、
いのちの向かいたい方向を、
教えてくれる。

集まってくれた人の中に
風が生まれていることを
毎回感じている。

第3回も、
きっとそういう場になる。

幼い私が求めていたものが、
今ここにある。

風が生まれるトークセッションのご案内

2024/11/14(木)19:30〜第11回風が生まれるトークセッション@オンラインを開催します。

◆第11回のゲストは、すずきあけみさんです。

◆こんな方に

  • あけみんの話が聞きたい方
  • あけみんをもっと知りたい方
  • ゲシュタルトセラピーに興味がある方
  • 不登校やひきこもりというキーワードに関心がある方
  • 人の想いを聞くのが好きな方
  • 生きることを見つめたい方
  • 人生の奥深さを感じたい方
  • 生きるヒントを得たい方
  • いのちの声を聞きたい方
  • 自分を深く見つめたい方
  • 理由はないけれど、ピンと来た方
  • 私やあけみんとお話ししたい方

詳細はこちらをご覧ください。

お申し込みはこちら

この記事を書いた人

アバター画像

わたなべ えり

カウンセラー/セラピスト/講師/ファシリテーター
カウンセリング・セラピー・コーチングなどを融合させ、人がいのちの喜びを生きることをサポートしています。
10代の頃から心に興味を持ち学ぶ。「自分のやりたいことが分からない」、「感情が分からない」、「人とのコミュニケーションがうまくできない」、自身も苦しんだこれらの悩みに光をもたらしてくれたのは、心の学びを通じて、自分の心を見つめることでした。
悩み苦しみは、転じていのちの喜びへと通じているのだと思います。そのプロセスの伴走をさせていただいています。
好きなことは、旅、読書、音楽を聞くこと、散歩。また、自然をこよなく愛する。